自作パソコンにおけるメモリの選び方

少し前まで自作パソコンを作る場合、一番悩むのがメモリでした。
メモリのメーカーや容量、速度など選び方によっては、
数万円の費用の差になってしまいます。

そのため、出来る限り安く、性能のいいバルクメモリを
探し続けたのですが最近ではあまり悩まなくてよくなりました。

というのはメモリの価格がかなり安くなってしまい、
現在、自作パソコンで通常よく使うメモリPC2-6400(DDR2-800)は、
1Gで1500円~2000円くらいですので仮に最近のマザーボードの
チップセットの上限4G(通常の32BitOSのWindowsVistaやXPは
3Gまでしか認識しません)までメモリを積んでもよほど性能のすぐれている
メモリを使わない限りは、1万円以内にメモリの費用は抑えられます。

ですからあまりメモリについて悩む必要はなくなりました。

とはいえ、次期規格のメモリのDDR3やまあいくらなんでも
メモリの価格が相場制といえ、DDR2規格のメモリが1G、5000円を超えることは
ないとは思えますが万が一と言うこともあり得ますし、安くはなりましたが
バルクメモリの場合、様々なメーカー、種類がありますので
メモリを選定する場合の参考としてメモリ選びのポイントを書いておきます。

そんなこと読むのが邪魔くさい方は、PCパーツショップ
お勧めのPC2-6400(DDR2-800)2G X 2枚組セットを買っておけばいいでしょう。

さて、話を戻しまして、まず、メモリの役目からお話ししたいと思います。
メモリの役目は、よく作業机に例えられます。

通常、パソコンは、データやプログラムをハードディスクに保存し、
パソコンが起動するとパソコンを動かすために必要な情報がメモリに
展開され、ソフトを起動するとその情報もメモリに展開されます。

そしてその情報がCPUに運ばれてCPUで処理が行われ、
再びメモリに戻されます。

この状況が作業机に似ているためです。

作業机は作業をするのに必要な道具や資料などを置いておきますね。
そしてその中から作業に必要なものだけを取り出し、一つの作業が
終われば、今使っているものを作業机に戻し、次の作業に必要なものを
作業机から取り出します。

この作業机が狭いと十分に作業に必要な道具や資料を置けなく、
保管している場所まで取りに行ったり、戻しに行ったりという動作が
必要になり、迅速な作業が出来ません。

メモリも同じで容量が少ないと十分なデータを置けないため、
CPUがハードディスクとやりとりするので動作が遅くなってしまいます。

ですからメモリの容量は多い方がいいと言うことになります。

最近のメモリはデュアルチャンネルといってマザーボートに
2枚1組で使うことが前提となっています。

デュアルチャンネルにより、速度がさらに高速化されます。

次にメモリの種類です。
現在、主流はDDR2で以前はDDRが使われていました。
この両者に互換性がないので新規にパソコンを自作する場合は、
問題ないですが古いパソコンのパーツを流用して自作する場合は、
注意が必要です。

また、最近DDR3も登場しています。
このDDR3もDDR、DDR2ともに互換性がありません。
今後、主流となるメモリだとは思いますが
現時点では、搭載できるマザーボードも少なく、価格も高価で
性能もあまりDDR2と変わりませんのでマニアックな自作を
目指す方以外は、使う必要はないでしょう。

こういった点からも新規でパソコンを自作する場合は、
DDR2のメモリを使うということになります。

そして速度です。
メモリの速度はクロック数で表されてFSBともいわれます。
数字が大きくなるほど速度は、速くなります。

メモリの表記ですが最近は速度の関連性がない表示が使われることも
あるので注意が必要です。

例えばDDR2-400は、PC2-3200。DDR2-667は、PC2-5300。
DDR2-800は、PC2-6400。DDR3-1066は、PC3-8500などと表示されています。

速度は下位互換性があります。

ただし、異なる速度のメモリを2枚つけると遅い方の速度に合わせられますので
よほどのことがない限り、同じ速度のメモリを2枚使うようにしましょう。
また、最近のマザーボードで自作する場合はDDR2-800までは対応して
いますし、メモリの価格もDDR2-667とDDR2-800ではあまり差がありません。

このような理由からも自作で使うメモリは、PC2-6400(DDR2-800)で
ほぼ決まりといえます。

ただ、オーバークロックを考えている場合は速度は速いほうがいいので
PC2-8500(DDR2-1066)なども選択肢には入ります。

速度にはCLといわれるメモリのデータを転送する時のウェイト時間(待ち時間)を
表す表記もあり、数字が小さいほど高速ですがその差はほとんどないため、
あまり気にしなくてもいいでしょう。

実際にメモリを買う場合はバッファローなどの箱に入ったメモリと
バルクメモリと言われる箱に入っていない2種類ありますが
自作ではバルクメモリを主に使います。
これはバッファローなどのメーカ製メモリは高価であるからです。

バルクメモリと言っても様々有り、保証の有無や動作保証の有無など
違いがあります。

メーカも色々あり、不良品の多さ、相性がきついなど品質に差があります。

お勧めメーカーとしてはCenturyMicro、Kingston、Apacer、Corsair、
SanMax、A-DATAなどになりますがよほど安いメモリを買わない限りは
大丈夫でしょう。

しかしながらどんなメモリでもエラーが出る場合はありますので
購入したメモリはMemtest86+でテストを行い、
エラーの有無を調べておいた方がいいでしょう。

エラーが出た場合に備えてメモリをPCパーツショップで購入する場合は、
相性保証や交換保証をつけて購入した方が安心です。