パソコンのCPUが頭脳ならマザーボードは心臓ともいえます。
パソコンを動かすための重要な役目を担っています。
マザーボードにはチップセットが搭載されていて
このチップセットにより、使えるCPUや周辺機器などを
接続するインターフェースが決定されています。
インテル製のCPUを使うならインテルのチップセットを
搭載したマザーボードをAMD製のCPUを使うなら
AMDかNvidiaのチップセットを搭載したマザーボードを
使うことになります。
では、パソコンを自作する場合のマザーボードの
選定の仕方をみていきましょう。
まず、使うCPUを決定します。
インテルかAMDのCPUどちらかになりますね。
インテル、AMDどちらもCPUには何種類かありますので
その中から最終決定します。
CPUは、マザーボードのソケットに装着するために
CPUを決めれば必然と対応するソケットのマザーボードが
絞られてきます。
インテルであればLGA775、AMDであればSocket AM2が
現在の主流です。
次に自作するパソコンの大きさによりマザーボードの
大きさ(フォームファクター)を決めます。
標準的サイズのデスクトップPCならATX規格の
マザーボート、小型のPCならMicro ATX規格、
さらに小型のPCならFlex ATX規格になります。
他にも規格がありますが自作では主に
この3種類の規格のマザーボードがよく使われます。
大きさが決まれば、あとは各マザーボードの性能を比べて、
オンボードデバイスの種類、例えばLANやサウンド、
オンボードグラフィックの有無などやUSB2ポートの数、
ハードディスクなどを接続するATAポートの数、
PCI-ExpressやPCIなどの拡張バススロットの数など
マザーボードのメーカーや型番により様々なマザーボードが
発売されていますのでどのようなパソコンを自作したいかを
踏まえ、よく考えて購入して下さい。
マザーボードのメーカーは、各社ありますが
どこを選んでも大差はありませんので好みのマザーボードが
あるメーカーで構いません。
また、同等の性能で選びたいマザーボードがある場合は、
マザーボードの品質にも注目して下さい。
これは数年前に台湾製の電解コンデンサを搭載したマザーボードで
電解コンデンサの膨張、液漏れなどが大量に発生した為、
最近では電解コンデンサに日本製の固体電解コンデンサを
使用したマザーボードが増えてきています。
とはいえ、マザーボード上の全ての電解コンデンサを
日本製の固体電解コンデンサにしてしまうとマザーボードの
価格が高騰してしまうためにハイエンドマザーボードだけの場合が多く、
ミドルクラスのマザーボードではCPUの電源供給に使うレギュレータ
周りだけ日本製の固体電解コンデンサを使用し、
その他のコンデンサは普通のアルミ電解コンデンサを使っています。
ローエンドのマザーボードでは固体電解コンデンサは使用せず、
ほとんどが海外製のアルミ電解コンデンサで
レギュレーター周りのみ日本製のアルミ電解コンデンサを
使用したマザーボードが多いです。
ただし、マザーボードメーカーも過去の事例を教訓に
アルミ電解コンデンサであっても品質のチェックを
厳しくしているために問題が起こることはほとんどないといえます。
同じ性能でマザーボードの価格が違う場合は、
こういった品質面での価格差による場合が多いので
安心という面から高品質のマザーボードを選ばれる方がいいと思います。