通常、見落とされがちですが自作パソコンを作る場合、
PCケースの選定は結構、重要なファクターです。
自作パソコン初心者の方は、CPUやグラフィックボードなどに
予算を多くとり、残った予算内でPCケースを選ぶという方が
多いんではないかと思います。
確かにPCケースが良いものでもパソコンの性能には影響しないので
そうなるのも無理はないと思います。
しかしながら私の経験上、PCケースにこそ、予算を確実に
振り分けてやり、できるだけ良いものを選ぶ方が将来的に総費用は安くなります。
では、なぜよいPCケースを選ぶ必要性があるのかと言いますと
まず、安価なPCケースでは、付属している電源も安く、粗悪とは言えないまでも
最大出力不足や出力電圧ごとの電圧不足などあります。
個々では長くなりますのでここでは詳しい説明は避け、別途、説明します。
私的には電源とPCケースは、別々に購入する方がいいと思います。
このように電源の問題があり、次に加工精度の問題があります。
最近は、かなりましになりましたが1万円以下のケースの場合、
エッジの加工がなされていなくて、手を切ることもありました。
また、前面パネルのゆがみやパーツを取り付けるネジ穴の精度が悪いなどあります。
私が購入した安物のPCケースではハードディスクを取り付けるネジ穴が
全然合わなかったPCケースもあります。
次にメンテナンス性の問題があります。
自作パソコンの場合、頻繁にPCケースの内部へアクセスしますので
メンテナンス性が悪いと結構、イライラします。
これも私が購入した安物PCケースではサイドパネルを外すために
前面パネルを外して天板を外してやっとサイドパネルが外せるという
PCケースがありました。
このようなPCケースだとホントわずらわしくてなかなか作業する気になりません。
そして排熱の問題があります。
パソコン内部は熱源が多くありますのでその熱を外部へ排熱してやる必要があります。
そのためにはエアフロー(空気の流れ)がしっかりしていないと
いくら高性能なパーツを積んで排熱用のファンを付けても
熱暴走で動かないということもあります。
最後に音の問題があります。
パソコン内部には、光学ドライブやハードディスク、ファンなど
高速で回転してモノがありますのでどうしても振動します。
そのため、PCケースの剛性が低いと共振をおこしてしまいます。
こうしたことからもわかるように安いPCケースでは、様々な問題が起こる可能性があります。
もちろん、価格が高いPCケースでも問題があるPCケースもありますが
非常に問題が起こる可能性は低いです。
では、どのようなPCケースを選ぶ方がいいのかと言いますと
私見も入りますが材質はスチール製、アルミ製どちらでもいいですが
アルミの方が軽いのでお勧めです。
価格的にはスチール製で1万円以上のPCケース、アルミ製で3万円以上の
PCケースを選ぶとまず使いにくいなどないと思います。
前面にUSBポートがあれば便利です。
PCケースの大きさはミドルタワーが便利ですが
用途によっては小型のPCケースでも構いません。
よいPCケースを選べば、10年ぐらいは使えますので
PCケースはデザインと共に性能面も重視して選ぶようにして下さい。