自作PCにおける、CPUの選び方

パソコンにとってCPUは、頭脳とも言える部分です。
他のパーツがいくら良くてもCPUがしょぼいと全体の
動作がもっさりしてしまいます。

といってCPUだけ高性能でも駄目なんですけどね。

そのCPUなんですが小型パソコンや特殊な用途以外は、
現在、インテルとAMDの2社が中心です。

CPUは、だいたい一年ごとに新しい性能のCPUが発表されています。

大きく性能が変わる場合もありますし、マイナーチェンジの場合もあります。

自作パソコンの醍醐味は、このように1年ごとにいい性能のパーツが出た場合、
そのパーツだけ交換することでスペックを維持できる点です。

現在、自作パソコンでもっとも使われているのがインテルのCore2Duoシリーズです。
インテルのCore2Duoは、2006年7月に発表されたCPUで
デュアルコアを持ち、性能も高く、低消費電力で発熱も抑えられて
主力CPUとなっています。

その後改良を加えられた、マルチコアを持つ、Core2Quad。
45nmプロセスで製造され、2次キャッシュを増やした第二世代のCore2duoが
発売されています。

最上位はハイエンド向けのマルチコアを持つ、Core2ExtremeQX9650で実売価格120,000円ぐらいで
その次に同じくマルチコアのCore2QuadQ6700で実売価格63,000円、
Core2QuadQ6600が実売価格31,000円
そして45nmプロセス製造の第二世代のCore2Duo8500が実売価格36,800円、
Core2Duo8400が実売価格26,900円、Core2Duo8200が実売価格24,800円、
Core2DuoのFSBを1333MHzに引き上げた、
Core2DuoE6850が実売価格31,000円、Core2DuoE6750が実売価格21,500円、
Core2DuoE6550が実売価格19,500円、
そして従来品のCore2DuoE6600が実売価格27,500円、
Core2DuoE6420が実売価格22,500円、Core2DuoE4600が実売価格16,700円、
Core2DuoE4500が実売価格14,200円。
※(2008年2月末現在の実売平均価格。)

この中から自作するパソコンに合わせて性能や予算を考えて
CPUを選ぶわけですが自作ユーザーが平均的にCPUにかける予算は、
3万円くらいが多いといわれています。

ですから上記のインテルのCPUで当てはまるモノがいくらかあるのですが
やはりこれから自作するのであれば最新CPUを使わないのは損です。

というわけで必然的にCore2DuoE85000かCore2DuoE8400が妥当な
CPUになります。

もちろん、予算などにより少し性能が落ちてもいいなら他のCPUを
選ぶのも選択肢の一つになります。

Core2Quadは、マルチコアになり、デュアルコアより性能的には高いのですが
ソフトの方がマルチコア対応が少なく、今、マルチコアのCPUを購入しても
その性能を生かし切れないので当面はデュアルコアのCPUで十分でしょう。

ここではインテルのCore2Duoシリーズを中心に紹介しましたが
AMDのCPUを選んでも構いません。

ただ、現在AMDのCPUは、価格と性能のバランスがインテルより
劣っていると思いますので私独自の判断でインテル中心に紹介させてもらいました。

インテルがどうしてもイヤな人や他の人と違うパソコンを作りたい方は
AMDのCPUを選ぶことができるのも自作パソコンの魅力ですから。

色々と検討して自作するパソコンに合うCPUを見つけて下さい。

自作パソコンにおける電源ユニットの選び方

メーカー製パソコンを使用していると気にすることはないですが
自作パソコンを組み立てる場合、電源ユニットも自作パソコンの
性能を左右する重要なパーツとなります。

電源ユニットは、PCケースの選び方でも述べたように
PCケース付属の電源を使わず、電源ユニット単体で用意した方が
安心ですし、パソコンの動作そのものも安定します。

では、電源ユニットが悪いとパソコンはどのような症状になるかと言えば、
パソコンを使用中に突然電源が落ちたり、ハードディスクやグラフィックボードを
増設すると動作しなかったり、最悪の場合、パソコンが起動しなかったり、
電源ユニットから火を吹く場合もあります。

それでは、よい電源ユニットをどう選べば、いいかですが
少なくても電源ユニットメーカーとして名の通った、
メーカ製の電源ユニットを選ぶ必要があります。

もちろんメーカーや電源ユニットによっても品質に差がありますが
聞いたことがないメーカーよりも品質は確実に上です。

でも電源ユニットメーカーなんて知らないという方もおられると思います。
そこで代表的なメーカーを紹介しておきます。

Abee
Antec
ENERMAX
EVERGREEN
AOpen
OWLTECH
岡谷エレクトロニクス
Grow Up Japan
玄人志向
CoolerMaster
恵安
CORSAIR
SCYTHE
ZALMAN
Zaward
Thermaltake
Zippy
SilverStone
Seasonic
SKYTEC
Zumax(abee)
Seventeam
●TORICA
Nipron
HEC
Shuttle

これらのメーカーの電源ユニットを選ぶと失敗は少ないです。

さて、これらのメーカの電源ユニットからどういった電源ユニットを選ぶかですが
まず、PCケースが問題になります。

小型PCケースでは搭載できる電源ユニットも制限されます。
そのため、小型PCケースでは電源搭載済みのモノがほとんどですので
あえて交換する必要はないでしょう。

一般的なタワー型のPCケースの場合、ほとんどの電源ユニットが搭載可能ですので
数多くの電源ユニットから目当ての電源ユニットを選ぶ必要があります。

まず、自作するパソコンで標準クラスのCPU、ハードディスク2台ぐらいまで
光学ドライブ1台、グラフィックボードはミドルクラスぐらいまでであれば、
電源ユニットの総合ワット数、400W~500Wぐらいのもので十分です。

ハードディスクをより多く積んだり、ハイスペックのグラフィックボードを
積む場合は、総合ワット数で800W以上必要になる場合もあります。

厳密には、+12V、+5V、+3.3Vの各出力電圧も問題になりますが
最低でも+12Vの出力が高い電源ユニットを選ぶようにしてください。

後は、好みで静音電源やコネクターが着脱式の電源ユニットを選んで下さい。

メーカや型番が決まればネットで検索すると使用者の声や評判なども
わかりますので参考にするのもいいでしょう。

どうしても自分で決めるのが難しい場合はパソコンショップで
自作するパソコンのスペックを話して選んでもらうといいでしょう。

PCケースの選び方

通常、見落とされがちですが自作パソコンを作る場合、
PCケースの選定は結構、重要なファクターです。

自作パソコン初心者の方は、CPUやグラフィックボードなどに
予算を多くとり、残った予算内でPCケースを選ぶという方が
多いんではないかと思います。

確かにPCケースが良いものでもパソコンの性能には影響しないので
そうなるのも無理はないと思います。

しかしながら私の経験上、PCケースにこそ、予算を確実に
振り分けてやり、できるだけ良いものを選ぶ方が将来的に総費用は安くなります。

では、なぜよいPCケースを選ぶ必要性があるのかと言いますと
まず、安価なPCケースでは、付属している電源も安く、粗悪とは言えないまでも
最大出力不足や出力電圧ごとの電圧不足などあります。
個々では長くなりますのでここでは詳しい説明は避け、別途、説明します。
私的には電源とPCケースは、別々に購入する方がいいと思います。

このように電源の問題があり、次に加工精度の問題があります。
最近は、かなりましになりましたが1万円以下のケースの場合、
エッジの加工がなされていなくて、手を切ることもありました。

また、前面パネルのゆがみやパーツを取り付けるネジ穴の精度が悪いなどあります。

私が購入した安物のPCケースではハードディスクを取り付けるネジ穴が
全然合わなかったPCケースもあります。

次にメンテナンス性の問題があります。
自作パソコンの場合、頻繁にPCケースの内部へアクセスしますので
メンテナンス性が悪いと結構、イライラします。

これも私が購入した安物PCケースではサイドパネルを外すために
前面パネルを外して天板を外してやっとサイドパネルが外せるという
PCケースがありました。
このようなPCケースだとホントわずらわしくてなかなか作業する気になりません。

そして排熱の問題があります。
パソコン内部は熱源が多くありますのでその熱を外部へ排熱してやる必要があります。
そのためにはエアフロー(空気の流れ)がしっかりしていないと
いくら高性能なパーツを積んで排熱用のファンを付けても
熱暴走で動かないということもあります。

最後に音の問題があります。
パソコン内部には、光学ドライブやハードディスク、ファンなど
高速で回転してモノがありますのでどうしても振動します。
そのため、PCケースの剛性が低いと共振をおこしてしまいます。

こうしたことからもわかるように安いPCケースでは、様々な問題が起こる可能性があります。
もちろん、価格が高いPCケースでも問題があるPCケースもありますが
非常に問題が起こる可能性は低いです。

では、どのようなPCケースを選ぶ方がいいのかと言いますと
私見も入りますが材質はスチール製、アルミ製どちらでもいいですが
アルミの方が軽いのでお勧めです。

価格的にはスチール製で1万円以上のPCケース、アルミ製で3万円以上の
PCケースを選ぶとまず使いにくいなどないと思います。

前面にUSBポートがあれば便利です。

PCケースの大きさはミドルタワーが便利ですが
用途によっては小型のPCケースでも構いません。

よいPCケースを選べば、10年ぐらいは使えますので
PCケースはデザインと共に性能面も重視して選ぶようにして下さい。

一から自作パソコンは・・・という方に

自作パソコンを作る場合、最大限に頭を悩ますのが
パーツ選定です。

予算に余裕があればそれこそ最高級の性能を持つパーツばかりを
選んでもいいんですが自作パソコンを作ろうと考える方の多くは、
予算が限られていてその中で自分がやりたいことに特化した
パソコンを作ろうと考えるのでパーツ選びは、慎重になります。

また、そうしたパーツ選びで悩むのも自作パソコンを作る
楽しみの一つでもあります。

でも中には、全く何も無い状態からパーツ選びをするのは
難しいし、時間もないという方もおられると思います。

そういう方にお勧めなのが自作キットやベアボーンです。

自作キットは、文字通りパソコンを自作するためのパーツが
全て揃っているセットです。

組み立てはされてませんのでまとめて届いたパーツを
自分で組み上げて完成させる半自作パソコンといえるでしょう。

自作キットのメリットとしては、ショップ側で一台分のパソコンとして
完全動作するパーツ選定していますので自作パソコン、最大の問題点である、
パーツ同士の相性問題がない点があります。

仮に相性問題が発生しても大抵は保証してくれてますので
交換などの対応をとってもらいやすいです。

カスタマイズもある程度可能なので自分に必要な性能のパーツを
選ぶこともできますし、ディスプレイやキーボードなど周辺機器も
同時に注文することができます。

デメリットとしては扱っているパソコンショップが少ない点です。

ベアボーンは、PCケース、電源、マザーボードのセットです。
CPUも含まれる場合もあります。

ノートパソコンの自作はほとんどベアボーンになります。

ベアボーンは、必要最小限のパーツで構成されていますので
後は、ご自身が必要なスペックに合わせて、ハードディスクや
グラフィックボードを買い足す必要があります。

メリットとしては、マザーボードの配線がしてある場合が多いので
初心者にはやや難しいランプ類やスイッチ類の配線をしなくてもよい、
必要最小限のセットですので自分独自のパソコンを作りやすい点です。

デメリットとしては、ベアボーンは、小型のケースを使用しているモノが
多いのでデスクトップで拡張性の高いタワー型のケースがあまりない点が
あげられます。

初めて自作に挑戦する方は、一から自作するよりこのような自作キットや
ベアボーンである程度経験を積んでから挑戦するのもいいと思います。

自作パソコンのメリット・デメリット

ここで自作パソコンのメリット・デメリットについて
お話ししておきたいと思います。

自作パソコンとはで述べたように自作パソコンの
メリットとしては、パーツを交換していくことにより、
常に最新のスペックのパソコン性能維持できることにあります。

ただし、この場合も毎年、いくらかのパーツを交換していくことが
条件であり、何年かまとめてパーツを交換する場合は、
メリットの効果が薄まります。

数年前ならメーカー製パソコンより自作パソコンの方が
価格的に安く済むというメリットもあったのですが
メーカー製パソコンも低価格化が進み、自作パソコンの価格面での
アドバンテージはほとんどなくなったと言えます。

又、必要最小限のスペックで自作パソコンを組み上げることも
できるのがメリットでしたが直販メーカー(DELLなど)や
ショップブランド(パソコンショップ独自のPC)などでも
最小スペックでパソコンを注文することができるようになり、
このメリットも自作パソコンのメリットと言えなくなりました。

また、拡張性の高さも自作パソコンがメーカー製パソコンに勝る、
メリットだったんですがUSB2など周辺機器と高速接続できる
外部端子の登場により、こちらもメリット性がなくなりました。

また、なにより自作パソコンの場合、パソコンを使用していて
困った場合のサポートがありません。

常に周りにパソコンに詳しい人がいればいいですがいない場合、
どこをどうしたらかいいか手をつけられなくなります。

こうしてみるとデメリットの方が多いように感じるかもしれませんが
自作パソコンを組み上げるメリットもまだまだあります。

確かにメーカー製パソコンや直販パソコン、ショップブランドPCには、
豊富なラインナップやカスタマイズが可能ですが
やはり全て自分の思い通りのパーツで組み上げることまではできません。

例えばCPUは、メーカーや周波数を選べてもマザーボードのメーカが選べないとか
メモリの容量は選べるがメーカーは選べないとかOSはいらないとか
自分独自のこだわりでパソコンを選ぶことができません。

その点、自作パソコンは、ケースの種類から電源の容量やメーカー、
マザーボードのメーカやチップセット、光学ドライブの有り無しまで
自分独自のこだわりのパソコンを組み上げることができます。

そしてサポートがないというのも裏返して考えればメリットです。
トラブルが起こった場合、自分の力で解決できれば、
それだけパソコンの知識が増えます。
ネットでトラブルの要因を検索し、無事解決できれば文句ありませんが
たとえ、解決できなかったとして色々と調べるだけでも
非常に有意義なことです。

恐らく、ネットで検索すれば解決できないような問題はほとんどないと
いえますし、解決できないような問題であればそれは、致命的な問題ですので
パソコン動作の問題でしたらパーツを購入したパソコンショップで
動作確認してもらえますのでそちらを利用するのも一つの方法です。

ソフトの問題でしたらソフト会社のサポートを受けることも可能です。

このように自作パソコンでもメーカーサポートが無くても他にも
様々な方法でサポートを受けることができます。

そしてこうして解決した問題は、自分の知識となり、
後々、役に立ちます。

これが自作パソコンの最大のメリットといえます。

自作パソコン、組み立てに必要な道具

自作パソコンを組み立てる場合、色々道具が必要じゃないかと
思われる方もいると思いますが原則プラスドライバー1本あれば
組み立てることができます。

しかし、プラスドライバーだけでは苦労する場面もありますので
できれば下記の道具を用意しておいた方がいいでしょう。

●プラスドライバー
できるだけ細身で柄が長い方が使いやすいです。
先端部が磁石である方がいいという人、磁石でない方がいいという人に
分かれますが私の経験上、磁石になっている方が便利です。

100均のドライバーでもいいですがメーカー製の高価なドライバー
(といっても500円ぐらいのもので十分です。)の方が精度がいいので
使いやすいです。

●ラジオペンチ
通常タイプと先曲がりタイプ、両方あれば便利です。
あまり使うことがありませんので100均のもので十分です。

●手袋
静電気防止手袋を用意してもいいですがパソコンのケース内が
金属で鋭利な場合ありますので軍手の方が使い勝手がいいです。

CPUクーラーを取り付ける場合など手袋が無いと怪我をする場合が多いです。

●懐中電灯
パソコンケース内は暗いので配線などの見直し時に重宝します。
マグライトが便利ですが無い場合は、普通の懐中電灯でもいいでしょう。

私は、釣りの時に使っているヘッドランプを使っています。
両手がフリーで使えるので便利です。

●ピンセット
パソコンケース内に取り付けネジを落としたのを拾ったり、ジャンパーピンの
取り付けなどに使います。
絶対に必要ではありませんがあると便利です。

●ブルーシート
工事現場などでよく使われている青色のビニールシートです。
自作パソコンを組み立てる場合、床にパソコンケースを置いて作業しますが
直に置くと畳やフローリングを傷つけますので何かを敷いた方がいいです。

新聞紙や段ボールでも構いませんがブルーシート1枚あれば、
他の用途でも使えるので私はブルーシートを愛用しています。

●六角レンチ
マザーボードのスペーサーを止めたり、CPUクーラーの取り付けや
取り外しに使います。
特になくて困るモノではありません。

●静電気防止リストバンド、静電気防止手袋
パソコンのパーツは静電気に弱いのでこれらをつけて
作業した方が安心ですが冬場の乾燥した絨毯の上とかで作業しない限り、
あまり気にすることはないと思います。

作業前に金属に触って身体の静電気を逃しておくだけで大丈夫です。

●ネジ
インチネジとミリネジがパソコンの組み立てには使われます。
マザーボードやドライブにある程度は用意されていますが
よくなくなったりして足らなくなることが多いですので
パソコンショップでセットで売られているネジセットを1セットくらいは
用意しておいた方が安心です。

これぐらいが自作パソコンを組み立てるのに必要な道具ですが
プラスドライバー以外は、特になくても何とかなるものが多いです。

とはいえ、自作パソコンの場合、あとからパーツの入れ替えなどを
行うことも多いので初めに用意して置いてもいいと思います。

自作パソコンの基礎

では、実際に自作パソコンを作ろうとした場合、
どのようなパーツでパソコンができているかを知っておかないといけません。

周辺機器の組み合わせにより、色々なパソコンがありますが
基本となる部分は共通ですので自作パソコンを作る場合、
最低でもこれらのパーツが必要になります。

それぞれのパーツについては別途説明しますので
ここではどんなパーツが使われているかを知って下さい。

●PCケース

PCケースも小型のモノから大型のタワータイプまで色々あります。
ノートパソコンを自作する場合は、ディスプレイ、キーボード部分を含みます。

●電源
PCケースに付属している場合もありますが性能を考えると
単体で別途、購入した方がいいでしょう。
パソコンの用途にもよりますが最近では500W以上クラスの電源を
用意した方がいいです。

●CPU
パソコンの頭脳とも言えるべきパーツです。
インテルとAMD製が大部分を占めます。

使用するCPUにより、マザーボードが違ってきますし、
性能差が顕著に表れるパーツなのでCPU選びは慎重に行う必要があります。

●マザーボード
このパーツも重要です。
マザーボードにより、使えるCPUは、違ってきますし、
周辺機器の接続数、グラフィックボードの有り無しや
性能差が出ます。

また、PCケースにより使えるマザーボードの大きさにも
制限がありますのでこちらも選ぶのには慎重を要します。

●メモリ
データを一時的に保存しておく場所になります。
メモリの性能差によりパソコンの動作速度が違ってきます。
現在、主流はDDR2メモリと呼ばれるモノです。

メモリの価格は相場制のため、変動が激しいですが
2008年2月現在、ほぼ底値で安定します。

詳しくはメモリを説明するところで述べますが
容量的は、2G~4G積んでおくほうがいいでしょう。

●ハードディスク
データを保存しておく場所です。
保存するデータによりデータの容量が違ってきますので
用途により必要なハードディスク容量は変わってきますが
デスクトップパソコンの場合、500Gの容量を持つハードディスクが
あればいいでしょう。

転送方式によりATAとSATA方式がありますが
ATA方式は一昔前(といっても数年前ですが)の方式ですので
これから自作するならSATA方式で問題ないです。

●光学ドライブ
主流は、DVDマルチドライブです。
CD/DVDの読み書きができるドライブです。

販売されているパソコンソフトや市販DVDの読み込みができ、
データを保存する場合、DVD-RやCD-Rに焼けるモノです。

今後は、更に大容量のデータを読んだり書き込んだりできる、
次世代DVD(ブルーレイやHD-DVD)対応ドライブも出てきています。

※これを書いている現在、東芝がHD-DVDから撤退しましたので
ブルーレイ対応ドライブが主流となっていくと思います。

●グラフィックボード
別名、ビデオカードと呼ばれるモノでディスプレイに画像を
出力する役目です。

マザーボードに機能が含まれている場合もありますが
特に3Dゲームなどをする場合は、高性能なグラフィックボードが必要です。

色々なメーカーから様々なグラフィックボードが出ていますが
グラフィックボードの中心となる主要部分、GPUと呼ばれます。

このGPUを作っているのはNVIDIAとAMD(旧ATI)の2社になります。

これらのパーツが集まって一台のパソコンとなります。
他にもサウンドボードなど必要な場合もありますが
一応これらのパーツを揃えればパソコンとして最低動作はできます。

また、ある程度はマザーボードに付属していますが
ケーブルやネジ類なども自作する場合、別途、必要となる場合もあります。

自作パソコンとメーカー製パソコン

あなたがお使いのパソコンは、メーカー製でしょうか。

それともショップブランドや直販メーカー製でしょうか。

もちろん、自作パソコンだという方もおられると思います。

大抵の方は、初めて買った1台目のパソコンだとメーカー製が
ほとんどだと思います。

これは、やはり大手メーカー、NEC、富士通、ソニー、パナソニック、
東芝などブランドによる信頼性と広告、付属ソフトの豊富さや
家電量販店などすぐに手に入れることができる便利さによるところが大きいです。

そういったことから初めてパソコンを買う方にはメーカー製パソコンがお勧めです。

わからないところがあれば教えてもらえるサポートも充実しているところが
多いですし。

しかし、パソコンは、色々なパーツの集まりによって作られています。
そしてパソコンの世界は次々に新しいパーツがでてきます。

そのパーツは高性能なパーツになるためにそのパーツの機能を活かすために
ソフトもより複雑かつ高性能なソフトに年々バージョンアップしていきます。

ですからパソコンの一台の使用サイクルは、3年、長くても5年ぐらいで
それ以上になると新しいソフトを使いこなすのが難しくなってきます。

その度ごとにパソコン全体を買い替えないといけないというのは
費用的にしんどいモノがあります。
安いモノではありませんからね。

そういった場合に自作パソコンを作っておくと一度作ってしまえば、
新しいパーツがでれば、その部分だけを交換することで
一度にかかる費用も安くなりますし、パソコンそのものが
常に最新の状態になるため、5年以上経っても使い続けることができます。

とはいえ、パソコンの自作と聞くと難しく感じる方も多いと思いますが
実際にやってみるとプラモデル感覚で作ることができますので
どなたでも気軽に作ることができます。